2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指して様々な取組が進められている中で、
利用段階でCO²を排出しないエネルギーとして注目されている「水素エネルギー」。
実はわたしたちの住む宮城県内でも、身近なところで水素エネルギーを活用する動きが始まっているんです!
さっそく深掘りしていきましょう!
■FCバスってなんだ?!
・FCバスにはどんな特徴があるの?
・どんな仕組みで走るの?
・どこで乗ることができるの?
■FCVの外部給電機能ってなんだ?
・どんなときに役立つの?
・日常生活で気軽に給電したいときは…
・大容量の電気を給電したいときは…
・災害時の活用事例
・宮城県でも活用実証を行っています!
・FCV貸し出し中
■実験を通して水素の性質を知ろう!
・水素は空気よりも軽い?重い?
・「水素ラジコンカー」のしくみはどのようになっているの?
FCV(燃料電池自動車)と同じく、
水素エネルギーを使って走る
燃料電池バスのことです!
宮城県内ではすでに路線バスとして運行中!
環境負荷が抑えられて乗り心地もいいFCバスについて詳しくご紹介!
走行音がとっても静か!
エンジンを持たないモーター駆動なので、発進や加速はいたってスムーズ。一般的なバスのイメージとは違い、走行中もとっても静かなんです。
排出されるのは水のみ!
FCバスは、走行時にCO2(二酸化炭素)や排気ガスが出ません。排出されるのは水だけだから、環境にもやさしいのです。
外部給電機能がある!
FCバスには電源供給能力が備わっています。そのため、バスとしての運行はもちろん、非常時の電力供給源としても期待されているんです。
外部から取り入れた空気(酸素)と、水素タンクの水素を燃料電池に送ります。
燃料電池の中で水素と酸素が化学反応することで電気がつくられます。
発電した電気でモーターを回して走行します。
化学反応後に水が生成され、車外へ排出されます。
宮城県内では現在、
宮城交通の一部の路線で乗ることができます。
【主な走行路線】新富谷ガーデンシティ線、泉ケ丘大富線、泉パークタウン線
富谷市内を中心に毎日走行中!
詳しくはこちらをチェック!
FCV(燃料電池自動車)の車内でつくった電気を、
外部に供給する機能のことです!
災害時には、避難所など電気が必要な場所に移動して
電気を供給することができます!
外部給電機能がある!
FCVが電源になるので、突然の停電でも日常生活を維持することが可能。電気があれば、灯りはもちろん、家電を使うこともできて安心ですね。
外部給電機能がある!
利用シーンは、災害時だけに留まりません。“移動する電源”として、普段使いはもちろんアウトドア等あらゆる場所で電気を気軽に使うことができます。
約1500W以内
約1500W以内なら、複数の電気製品を同時に使用することが可能です。
海で泳いだ後、車内でドライヤーを使って髪を乾かすことができます。
約9000W以内※1
外部給電器を用いると、 最大約9000Wの給電が可能となります。
一般家庭が消費する電力量を 1日当たり10kWhとすると
約7.5日以内※2、3
※1 「ホンダ Power Exporter 9000」で給電した場合
※2 トヨタMIRAI(2020年12月発売モデル)の場合
※3 メーカー公表情報をもとに宮城県が試算
災害時でも住宅内の照明やTV、エアコン等の電気製品を使うことが可能です。
市役所本庁舎内で実施した携帯電話充電サービスの電源として、本庁舎の非常用発電機と併せて公用車FCVから給電しました。
京都市の公用車であるFCVを派遣し、電力供給を行いました。FCVから取り出した電気は洗濯機や給湯器に使用されたほか、市民のスマートフォンの充電等にFCVが活用されました。
宮城県内でも災害時を想定した
活用実証を行っています!
宮城県警の協力のもと、災害時に運用が見込まれる仮設信号機の電源として、
県公用車のFCVを活用する実証を行いました。
宮城県では、多くの県民の皆さまにFCVと外部給電器を気軽に使っていただけるよう、企業や団体などへ貸出を実施しております。
貸出場所/県庁・保健環境センター・大河原地方振興事務所
貸出料/無料(燃料としての水素代を含む)
貸出期間/7日以内
詳しくはこちらをチェック!
数ある元素の中で最も軽く、宇宙で最も多く存在する「水素」。
あまり親しみがない人も多いかもしれませんが、水素エネルギーの普及により
今後ますます身近な存在になることが予想されます。
そんな水素の性質や、エネルギーとして使われる時のしくみを分かりやすくご紹介!
①風のない室内でシャボン玉をストローで吹いてみると…
シャボン玉は下へ落ちていきます。
②水素ボンベの先にシャボン玉の吹き口をつけて水素を出すと…
シャボン玉は上へ上がっていきます!
①「水素ラジコンカー」に「ミニ水素ステーション」から水素を、空気中から酸素を取り込みます。
水素と酸素が燃料電池に送られると、お互いが反応し合って水と電気がつくられます。燃料電池でつくられた電気はモーターに送られます。
②モーターが動くことで水素ラジコンカーが走ります!
水素エネルギーを体感できるイベント開催!詳しくは▼
水素エネルギーについて・過去のイベントについてはこちらから▼
水素エネルギーについてさらに理解を深めよう!
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