この春観たい!オーレ編集室がおすすめする注目の映画をご紹介!

オーレ読者の皆様、こんにちは!
早いもので来週からはもう4月!新年度、進級、進学、就職、転勤・異動…何かと気忙しい時期ですが、そんな時だからこそ、リフレッシュの時間をうまくつくっていきたいですよね。
ということで、今週はこの春公開の映画の中から、編集部独自に気になる作品を2本ピックアップ!春休みに、 新生活の息抜きに、ぜひ映画館に足を運んでみて!
【大ヒット上映中】35年目のラブレター
心温まる感動の実話
読み書きできない夫と幸せを教えてくれた妻が歩んだ人生
【Introduction】
過酷な幼少時代を過ごしてきたゆえに、読み書きができないまま大人になってしまった主人公・西畑保。保を支え続けたしっかり者の妻・皎子 。
仲良く寄り添うように生きてきた2人。定年退職を機に、保はあることを決意する。
最愛の妻にこれまでの感謝を込めた“ラブレター”を書く──。
60歳を超えた保の長い奮闘の日々が始まった。
これは実在する西畑夫妻の、本当にあったお話。夜間中学にコツコツと通い、イチから文字を学んだ保さんの感動的なエピソードは各メディアで取り上げられ、創作落語になるほどの広がりを見せた。
そんな保さんのラブレターに深い感銘を受けた塚本連平監督(『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『今日も嫌がらせ弁当』)が、映画化を熱望。保さん自身も驚く、豪華キャスト陣での実写映画化が実現することになる。
西畑保を演じるのは、国民的スター=笑福亭鶴瓶。本業の落語家としてはもちろん、TVでその姿を見ない日はない人気者の鶴瓶が、愛らしく時に繊細に、懸命に夢へと突き進む保を好演。俳優としての新たな代表作を誕生させた。
皎子役には83年のデビュー作『時をかける少女』以来、第一線で活躍を続ける原田知世。2024年にデビュー42周年を迎えた今も、その清冽な存在感と透明感あふれる佇まいは変わることのない輝きを放つ。
若かりし頃の保と皎子を瑞々しく演じるのは、重岡大毅と上白石萌音。かつて共演経験もあり、共に演技には定評のある実力派の2人は息もピッタリ。出会いから結婚に至るまで……そして結婚後、保の読み書きができないという秘密が明かされてからの2人の道のりを、リアリティあふれる熱演で丁寧に魅せる。
他にも皎子を女手ひとつで育てた姉・佐和子に江口のりこ、読み書きのできない保を寿司職人として雇い入れた大将・逸美に笹野高史、そして保を温かく励ましながら指導する夜間中学校の教師・谷山恵に安田顕といった盤石の布陣。
たどたどしくも、一文字一文字に乗せた妻への想い。文字が書けないこと以外どこにでもいる夫婦の優しい物語が、2025年春、日本中を笑いと涙で包み込む。
【STORY】
「君は、僕と結婚して、幸せでしたか?」
西畑保、65歳。文字の読み書きができない。そんな彼の側にはいつも最愛の妻・皎子がいた。
保は貧しい家に生まれ、ほとんど学校へ通えず大人になった。生きづらい日々を過ごしてきたが、皎子と運命的に出会い、めでたく結婚。しかし、その手放したくない幸せ故に保は読み書きができないことを言い出せずにいた。半年後、ついにひた隠しにしてきた秘密が露見し別れを覚悟する保だったが、皎子は保の手をとりながらこう告げた。
「今日から私があなたの手になる」 その言葉に、その眼差しに、保は救われた。
どんな時も寄り添い支えてくれた皎子へ感謝のラブレターを書きたい。
定年退職を機に保は一大決心し夜間中学に通い始める。
担任の谷山恵先生のじっくりと粘り強い教えや年齢・国籍も異なる同級生たちと共に学ぶ日々で少しずつ文字を覚えていく保。だが老齢のため物覚えも悪く、気付けば5年以上の月日が経過した頃、一字また一字と書いては消しまた書くひたむきな保と、それを見るともなく見守る皎子は結婚35年目を迎えていた。変わらない日常がいつまでも続くと思っていた。
なかなか書き上げられずにいたラブレターがようやく形になろうとしていた頃、皎子が病魔におそわれて……。
『35年目のラブレター』
●監督:塚本連平
●出演:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音、徳永えり、江口のりこ、安田顕
●上映時間:119分
●配給会社:東映
●宮城県内の上映館:TOHOシネマズ仙台、MOVIX仙台、イオンシネマ石巻、イオンシネマ名取、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷、イオンシネマ新利府、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原
【4月25日(金)公開】花まんま
直木賞受賞ベストセラー、《鈴木亮平×有村架純》で待望の映画化!
不思議な記憶を巡る、兄と妹の物語
【Introduction】
大阪の下町に暮らす兄妹の不思議な体験を通して、人の哀しみや温かさを繊細な筆致で描き、2005年・第133回直木賞を受賞した朱川湊人の小説「花まんま」を、鈴木亮平と有村架純の初共演で映画化。
早くに両親を亡くし、たったひとりの妹の親代わりとして生きる熱血漢の兄・俊樹を鈴木亮平、奇妙な記憶と秘密を抱えた妹・フミ子を有村架純が演じた。
メガホンをとったのは、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』などで人の心の揺らぎを繊細かつ真摯なまなざしで描いてきた前田哲監督。
フミ子の婚約者で動物行動学者の中沢太郎役で鈴鹿央士、俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋「みよし」の看板娘である三好駒子役でファーストサマーウイカ、フミ子の抱える秘密に関係している繁田家の父・仁役で酒向芳、長男・宏一役で六角精児、長女・房枝役でキムラ緑子らが共演。また、結成50周年となった大阪出身のお笑いコンビ「オール阪神・巨人」も出演し、オール阪神が三好駒子の父で「みよし」の大将・三好貞夫、オール巨人が俊樹の勤務先の社長をそれぞれ演じた。
タイトルの「花まんま」は、子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”を意味し、本作では大切なひとへ贈るキーアイテム。
【STORY】
大阪の下町で暮らす加藤俊樹とフミ子の兄妹。
兄の俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた。
妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に2人で封印したはずの、フミ子のある秘密がよみがえり……。
『花まんま』
●監督:前田哲
●脚本:北敬太
●出演:鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、安藤玉恵、オール阪神、オール巨人、板橋駿谷、田村塁希、小野美音、南琴奈、馬場園梓、六角精児、キムラ緑子、酒向芳
●原作:朱川湊人「花まんま」(文春文庫)
●配給会社:東映
●宮城県内の上映館:TOHOシネマズ仙台、MOVIX仙台、イオンシネマ石巻、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷、イオンシネマ新利府、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原