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紅葉直前の鳴子を突撃取材!
秋を満喫する大人の一人旅

日に日に季節深まる宮城の秋。世の中では行楽の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・というけれど、まだまだ秋を楽しみ足りないと感じているそこのあなた!実は東北で大人気の紅葉スポット・鳴子峡やその周辺を巡ると、その3つを同時に叶えることができるんです!そこで今回は、オーレ編集室が事前に鳴子周辺の魅力的なスポットを巡ってきました。これを見れば、これから見頃を迎える鳴子峡の紅葉をもっと楽しめるはず!

写真提供:宮城県観光課

鳴子へ向かう道中で発見!
アミューズメント道の駅『あ・ら・伊達な道の駅』

仙台市内から鳴子方面へ車を走らせること約1時間。おやおや、前を走っている車がみんな吸い込まれていくように道の駅に入っていくではないですか。中へ入ってみると、平日にも関わらず駐車場はほぼ満車状態。そこは国道47号線沿いにある『あ・ら・伊達な道の駅』。なんでも年間300万人以上の人が足を運ぶ全国でも有数の道の駅なんだとか。

早速中へ入ろうとすると、目の前に立ちはだかるのは西門「裕福の入り口」の文字。のっけから旅人を楽しませてくれる遊び心あふれた作り。ここから入ると裕福になれそうな気がするので、その門にあやかって、ど真ん中から通り抜け中へ。実は、正門と東門もあるので門の名前が気になった方は、実際に行ってどの入り口から入るかじ~っくり考えて通り抜けてみて!

中には、農産物直売所や特産品、手頃な値段で大人気のバイキング、そば、パン、ジェラート屋さんまで。地域内外の芸達者なタレントさんたちによるステージショーやイベントなど随時開催しているそう。大崎周辺を一望できる展望台もあるので、天気がいい日には登ってみるのも良し!まさにアミューズメント道の駅です。

あ・ら・伊達な道の駅
宮城県大崎市岩出山池月字下宮道4-1
0229-73-2236

野菜と地域への愛があふれる
日本一に輝いたジェラート専門店

道の駅を散策していると、地元野菜を使用したジェラートの専門店で、いかにも写真映えしそうなお店『なるこりん』を発見。カラフルなジェラートが並ぶショーケースはキラキラしていてみているだけでハッピーな気分に。着色料や香料を一切使わず、素材本来の味や色を引き出して作っているので体にも良さそう。どれも美味しそうで目移りしてしまう…。果たして、さっぱり系なのか、それともねっとり系なのかお味がとても楽しみ。

まずは、新メニューの「グレイス・ラムレーズン」に挑戦。

素材の味がしっかり感じられるねっとり系だ!岩出山のぶどうを温泉の熱で乾燥させた自家製レーズンの甘味がラム酒と調和し、ラム酒が苦手な私でもいくらでも食べられそう。

そして、秋といえばマストのかぼちゃ味。この季節になるとかぼちゃメニューばかり食べがちな私。今回もついつい…。

お!キャラメルが入っている!濃厚な牛乳と新鮮なかぼちゃにキャラメルの苦味がアクセントになって甘すぎないので、とっても食べやすい!これは老若男女から好まれる味ですぞ…。ちなみに、今回食べた『お向かいのとみちゃんのかぼちゃキャラメル』は、本店の向かいに住んでいる仲の良いご近所さんの名前から取ったそう。親しみを感じるネーミングがクセになり、新商品ができたら名前と味を確かめにまた来たい!

なるこりん
営業時間 10:00~18:00

心惹かれるユニークなパン屋さん
人気No.1の「赤ちゃんのおしり」

直売所のさらに奥を歩いていると、目に入ってきたのは「赤ちゃんのおしり」。ほっぺではなく、おしり。この白いふわふわの物体の正体が気になる…。ジェラートでお腹いっぱいでしたが、迷った末にやっぱり購入。

手に取った瞬間、パンに手が包み込まれるような不思議な感触に大興奮!しっとりふわふわの生地と、主張しすぎないさっぱりとしたクリームが絶妙にマッチして、懐かしい気持ちと、新しい出会いが相まっておいしい!柔らかくてとてもデリケートなパンなので、買ったらすぐに食べるのがおすすめ。感触と味が気になった方は、ぜひパン屋さんへ。

遊び心満載の道の駅で腹ごしらえもしたところで、再出発!

パン工房 アンマローネ
営業時間  4月~11月/9:00~18:00  12月~3月/9:00~17:00
※季節によって変更がございます。

源泉が流れる熱々の足湯
旅の合間にほっと一息

鳴子峡の散策で疲れた足を癒やしたい方は、鳴子温泉へ!なんと鳴子温泉には、無料開放している足湯があるんだとか。

鳴子温泉湯めぐり駐車場そば、「鳴子・早稲田桟敷湯」と同じ源泉が流れる下地獄足湯を発見。他の観光客の方との新しい出逢いに足だけでなく心もぽかぽか。ここでは、温泉卵も作れるそう。ちなみに、鳴子温泉は全国に11泉質のうち8種類も揃った珍しい温泉地。神経痛や関節痛、冷え性、疲労回復、健康増進などの多くの効能があるので、鳴子峡で散策で疲れた足腰が癒やせそう!

鳴子温泉 足湯 下地獄源泉
宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷
※新型コロナウイルス等の感染防止対策として間隔を開けて座っていただきます。

鳴子温泉郷の名物の一つ
愛のこもった元祖栗だんご

鳴子周辺を満喫し、気づいたらお腹がぺこぺこ。ということで、宮城の隠れ銘菓「栗だんご」で腹ごしらえをするために、明治32年創業の老舗『餅処 深瀬』へ。

元祖栗だんごは、賞味期限がその日限り。できたてを食べて欲しいという想いから、通販は一切行わず、店頭のみの提供なんだそう。ここへ来た人だけが食べることを許される逸品です!

ひたひたのみたらし温泉に浸かって、気持ち良さそうなお餅たち。そんな気持ち良い顔しているところ悪いが食べさせてもらうよ。さあ、実食。だんご、みたらし、栗のすべての味がしっかりしていて食べ応え抜群!栗本来の甘みを感じる素朴な味わいが後に引く美味しさ。女将さんのあたたかさと栗だんごで、冷えた身体が温まります。

餅処 深瀬
宮城県大崎市鳴子温泉湯元24-2
8:00~18:00
※現在は新型コロナウイルス感染防止のため、店内での飲食ができません。テイクアウトのみの提供となっております。

日本三大こけしの一つ「鳴子こけし」
伝統的なものから現代的なものまで

東北地方で生まれ昔から多くの人に愛されてきた「こけし」。実は今、こけし好きな女子によって、ちょっとしたこけしブームが到来しているそう。こけしは各地域によって表情や胴体の模様などに特徴があり、同地域でも職人の個性が溢れています。中でも鳴子こけしは、首を回すと「キュッキュッ」と音が鳴るそう。これは首を胴の部分にはめ込む独特の技法が用いられているため。やや面長で和風美人な瓜実顔で重ね菊の模様がとても可愛い。

今回は、鳴子温泉駅から徒歩5分の伝統的な鳴子こけし専門店『大沼こけし店』へ。伝統的なこけしから、新しいこけしまで並び、こけしへの愛情がひしひしと伝わってくる店内。

こちらは「えじこ」というこけし。農作業をする傍らで子どもを寝かせておく藁で編んだ籠のことを指すそう。農民が多かった東北地方ならではの発想なのでしょうか。きちんと由来などを理解して見るこけしは、いつも以上に愛らしく見えますね。こけしは赤や黒が多いイメージですが、最近では青や黄、紫、さらに新色の水色を取り入れるなどして、日々変化しているそう。帽子を被せることでポップになり、親しみやすさも倍増!色や形が個性豊かで、なんだかこけしのファッションショーを見ているみたいで楽しい!

こちらは、ハーバリウムとこけしを融合させた新感覚の「コケシウム」。名前だけ聞くとびっくり。実際に見てもその組み合わせに、やっぱりびっくり。よく見ると、こけしの色味に合わせて花がセレクトされているため、上下の世界観が驚くほどマッチしているんです。陽の光が当たるとキラキラと輝いて美しい。インテリアとしてお部屋に飾ったら新しい雰囲気が演出できそう。『株式会社ユー花園』とのコラボ商品のため、ユー花園の公式ショップからも購入可能ですよ。

さて、ここで問題です!伝統的なこけしは何で赤色が多いのでしょうか!

答えは…

こけしはお祝いごとの際に贈る習慣があったため、おめでたい色である赤を基調として使っているから!そういえば、私が生まれた時に、その時の身長と体重を模した赤いこけしを祖父母からプレゼントしてもらったような…。ふと祖父母のことを思い出し、地元に帰りたくなる気持ちにしてくれるなんとも不思議なこけしたち。今度は私の方からこけしをプレゼントしてみるのもありかも。

もっと詳しく鳴子こけしについて知りたい方は、ぜひ『大沼こけし店』へ。

大沼こけし店/こけし工房
大崎市鳴子温泉字湯元93-1
0229-83-3163

紅葉以外でも楽しめるスポットがいっぱいの鳴子はいかがでしたか?GoToトラベルキャンペーンなどもあって、少しずつ行動範囲が広がりつつある今、足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。この秋の紅葉シーズンを逃さないように、計画的に楽しんでください!

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※掲載の記事は2020年10月22日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。