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水素

最近話題の「水素エネルギー」
テレビなどで耳にする機会も増えてきました。
でも水素エネルギーって一体何?どんな特徴があるの?と疑問に思っている方も少なくないはず。

水素エネルギーは利用段階でCO²を排出しないエネルギー!
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指して様々な取組が進められている中で、世界中から水素エネルギーに期待が寄せられています。

そんな水素エネルギーのことを知って、未来のエネルギーについて考えてみませんか?
早速特徴について紹介していきます!


 目次




発電したり燃やしたりして
使うことができる!

しかも、使うときにCO²
出ないエネルギーです!

2050年脱炭素社会に向けて様々な取組が行われている中、ひときわ注目されているのが、利用段階でCO²を一切出さない「水素エネルギー」です。

水素エネルギーは様々な使い方ができ、燃料電池によって発電して電力として使ったり、燃焼させて熱エネルギーとして使ってエンジンやガスタービンなどの内燃機関を動かしたりできます。

 





水素のココがすごい!❶

長期間貯めておくことができる!

電気は便利なエネルギーですが、大量に貯めておくことが難しいエネルギーです。
そのままでは貯蔵が難しい電気を、水素に変換することで長期間の貯蔵が可能になります!



       

水素のココがすごい!❷

持ち運んでいろいろな場所で使える!

電気は長距離の送電ではロスが大きい上、電線がないと送電することもできません。
一方、水素はタンクに貯蔵してトレーラー等で輸送が可能なため、電線がないところでもその場で発電して電気を使えるという利点が!



       

水素のココがすごい!❸

いつでもどこでも電気を作って使える!

①長期間貯蔵できる+②いろいろな場所へ輸送できるという特徴のおかげで、好きなタイミングや場所で電気を使うことができます。
例えば、夏に太陽光発電で作った水素を貯めておき、冬に電気として使うことも水素なら可能です!






水素は水などの形で地球上に無尽蔵に存在し、なおかつ様々な方法で製造できるという特徴があります。

出典:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構資料をもとに制作


正しく管理することで
安全に利用可能

水素も、ガソリンや都市ガスなどと同様、正しく管理することで安全に利用できるエネルギーです。
例えば水素ステーションでは、万が一の場合に備えて四重の安全バリアによる対策を徹底しています。


漏えい防止
ガス漏えい検知器により、水素漏れを検知するとともに、検知した場合には設備を自動停止

滞留防止
建屋の換気や屋根に傾斜をつけるなど、水素が拡散しやすい構造

③着火防止
静電気防止、引火の火種となる機器の不採用、危険物との法定離隔距離の確保による着火の防止

周囲への影響防止
高圧ガス設備から敷地境界までの法定離隔距離の確保や、障壁の設置による周囲への影響の防止



水素と酸素で作った電気で走る
燃料電池自動車のことです!

「FCV」はガソリンではなく、 “水素”で走る車です。ガソリン車などによるCO²や排気ガスの削減を目指し、今後ますますFCVの開発が進められていくことでしょう。
また、FCVのほかにも、水素を直接燃焼させる水素エンジンの開発も進められています。


燃料電池自動車

Fuel Cell Vehicle

※車種によって構造は異なります。


ココがすごい!

走行時にCO²や排気ガスが出ない
走行時に排出されるのは水のみ。地球温暖化の原因とされるCO²は一切出さない、とてもクリーンな車です。

静かで加速が良いから快適なドライブ
エンジンを持たないモーター駆動なので発進や加速がとても滑らか!静かなので車内の会話も弾みます。

外部給電機能があるから非常時の電源にもなる
自動車内の電力を外部に供給できる機能があるので、停電などの非常時の電源としても活躍。もしもの時も安心です




CO²を排出しない環境に優しい車と言えば、電気自動車(EV)を思い浮かべる方も多いのでは?EVも電気でモーターを回して走行する点はFCVと同じ。ただし、EVの場合は外部から充電した電気を利用するため、充電に時間がかかります。
一方、FCVは水素をタンクに充填するための時間がおよそ3分と短いことが特徴です。
また、水素はエネルギー変換効率が高い(ガソリンの3倍程度)ため、航続距離を長くできることもFCVの特徴の1つと言えます。
将来的には、FCV・EVそれぞれの特徴に応じて用途別に活用が進んでいくことでしょう。

FCVのメリット
航続距離が長い  燃料充填時間が短い




宮城県では、水素エネルギーを身近に実感できるようにFCVのカーレンタルを実施しています。
乗り心地を体感してみたいという方は、まずは気軽にカーレンタルで試してみませんか?ご家族や友人とのドライブにぜひ!

 貸出店舗 

トヨタレンタリース宮城 仙台空港店
TEL.0223-22-0100
※仙台市内店舗でも貸出できます。

4時間 4,000円 6時間 5,000円
12時間 7,000円 24時間 9,000円
1か月間 100,000円

※1か月プランは法人・団体に限る。



FCVにとっての
ガソリンスタンド的施設です!

宮城県内では2か所で
オープンしています!

ガソリン車が走るために必要な燃料をガソリンスタンドで給油するように、FCVやFCバスが走るために必要な「水素」を車に充填するための施設です。


水素ステーションとは

水素を車両に充填するためのノズルを備えたディスペンサー、充填時に水素を冷却するプレクーラー、水素を適切な圧力に高めるための圧縮機などが備えられています。
水素ステーションの建設・運営には、高圧ガス保安法などに定められた安全上の基準や、高圧ガス保安監督者の配置など厳しい条件が定められています。
それらをクリアして設置されているため、安心して使用できます。また、FCVヘの水素充填にかかる時間は3分程度とスピーディーです(FCバスは10〜15分程度)。

出典:日本水素ステーションネットワーク合同会社webサイトをもとに制作

      


平成29年3月23日

東北初の商用水素ステーションが仙台市内にオープン!

イワタニ水素ステーション宮城仙台

平成29年3月、東北初の商用水素ステーションとして、「イワタニ水素ステーション宮城仙台」が仙台市宮城野区幸町にオープンしました。
この水素ステーションは、FCVだけでなく、水素ステーションの隣に同時にオープンした「セブン-イレブン仙台幸町4丁目店」にも水素を供給しています。
供給した水素は、店舗備え付けの燃料電池で発電され、店舗で使う電力の一部になっています。

      


そして令和3年8月8日

2基目の商用水素ステーションが仙台空港近くにオープン!

イワタニ水素ステーション仙台空港

そして令和3年8月、県内2基目の商用水素ステーションとして、「イワタニ水素ステーション仙台空港」が仙台空港の南西にオープンしました。
この水素ステーションでは、「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」(福島県浪江町)で作られた再エネ由来の水素を供給することも検討されています。




水素の力で環境にやさしく
豊かな暮らしに!

2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指す取組が進められています。様々な方法が検討される中、利用段階でCO²を排出しない水素エネルギーに世界中から期待が寄せられています。今後ますます水素エネルギーが活用される場面が増え、CO²を排出しない環境にやさしい社会になっていくことでしょう。

    

水素エネルギーを利用したFCVやFCバス、エネファームなど、既に実用化されているものもあります。
水素をエネルギー源とした飛行機や鉄道、船の開発も進んでいます。
今後さらに活用技術が広がり、これまではCO²を排出しながら利用されていたエネルギーが、水素エネルギーに置き換えられていくことが、期待されています。
環境負荷が少なく無尽蔵に存在する水素、そしてそれを活用するための技術の発展により、私たちが暮らすこの地球を守りながら、ますます豊かな暮らしが実現する、「水素社会」は始まっています!


水素エネルギーで
2050年脱炭素社会へ!

    

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※掲載の記事は2021年08月06日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。