東北エネルギー懇談会×オーレ
親子で学ぶ!エネルギー見学バスツアー
体験レポート
私たちの生活に欠かせない「エネルギー」。電気もその一つです。
でもその電気がどのように作られているか、案外知らない人も多いのでは。
今回はオーレ読者5組の親子が参加したエネルギー見学バスツアーをレポート!
火力と太陽光による発電の現場を訪れました。
宮城県七ヶ浜町の仙台火力発電所・仙台太陽光発電所は、火力468,000kW、太陽光2,000kWの出力で宮城県の産業や家庭生活を支えています。特別名勝松島の中にあるため風光明媚な景観との調和を図り、白壁と瓦葺屋根の蔵をイメージした和風の外観も特徴です。
火の力で電気を作る
発電の仕組みを目で見て体感!
火力発電は、火で温められた水が蒸気となり、タービンを回転させて電気を生み出します。ガスコンロと圧力釜を使ったミニチュア模型で、発電所から電気が送られる仕組みを目で見て理解。「送電塔」のスイッチを入れると工場や家屋に灯りがつき、参加者から歓声が上がりました。
世界最高クラスの熱効率を実現!
CO2削減へ取り組む火力発電
仙台火力発電所は2010年に燃料を石炭から天然ガスへ完全移行。ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた「コンバインドサイクル発電」により世界最高クラスの熱効率を実現し、CO2排出量を約6割削減しました。参加者は想像を超えるタービンの大きさに大変驚きました。
火力と太陽光発電の
メリットを生かし合う発電
太陽光発電はCO2を排出しない反面、天候等に左右される不安定性が弱点であるため、太陽光を優先しながら火力の発電量を調整して電気を安定供給しています。参加者は広大な太陽光発電所を見学し、実際のパネルにも触りました。
前半は、「CN2050〜脱炭素ボードゲーム」を活用し、楽しみながらCO2削減について学びました。後半は東北エネルギー懇談会の後藤宏専務理事による「エネルギー講話」。エネルギー自給率や再生可能エネルギー、エネルギーミックスの考え方などを学びました。最後は見学とエネルギー勉強会を通して気づいたこと、考えたことを一人ひとり発表。エネルギー問題を「自分ごと」として捉える機会となりました。