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—地元で頑張る今注目の人をピックアップ!—

時には、地元・仙台の魅力も作品に!
自分らしい音の世界を描いていきたい

[オーレWeb限定版]

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作編曲家・ピアニスト・キーボディスト
秩父英里さん

[プロフィール]
仙台市出身。東北大学卒業後、アメリカ・バークリー音楽大学にてジャズ作曲、映像音楽・ゲーム音楽等の作曲を学び、ボストンを中心に活動(現在一時帰国中)。「The Sea-Seven Years Voyage-」など受賞作品多数。今年仙台で開催された第38回全日本大学女子駅伝の中継テーマ曲として「Beyond the Moment」を制作。

▶▶秩父英里さん公式アカウント
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ジャズのワークショップが
人生の大きな転機に!

小さい頃からエレクトーンを習っていたのと、高校では軽音学部に所属していたこともあり、元々趣味として音楽を楽しんでいました。
東北大学では臨床心理学を専攻。3年生のとき、部室にあった白いピアノのビジュアルにとてつもなく惹かれて、衝動的に「弾いてみたい!」と思いジャズ研究会に入部。最初はあまり弾いたことのないピアノに戸惑うこともありましたが、活動していくうちにどんどんピアノやジャズ、作曲の面白さにのめり込んでいきました。

卒業後は大学院に進んでさらに心理学を極めようと思っていました。大きな転機は、進学前に思い出作りとして参加したジャズのワークショップ「北海道グルーブキャンプ」。そこで「バークリー賞」をいただいて、バークリー音楽大学の夏期講習に全額奨学金を受けて参加できるチャンスをいただいたんです。受賞したときはとにかく驚きました。将来的にはお仕事をメインでやりつつ、音楽と両立できたらいいなと考えてはいたものの、「まず大学院をどうしよう!?」と思って。それと、賞に選ばれるのは原則18歳くらいまでと聞いていたので、当時22歳の私はそれも含めて驚きっぱなしでした(笑)。

でもこんなチャンスはなかなかないと思い、まずは挑戦してみることに。大学院の入学式に出席した後、その足で休学届を提出。なかなか珍しい学生ですよね(笑)。賞を受賞した瞬間のことは、今でも強く胸に焼きついています。

世界の学生に刺激を受け
価値観や考えが変化

バークリー音大の夏期講習では世界中から集まるいろんな人から刺激を受け、「ここでもっと勉強したい!」という思いが強まりました。夏期講習以降は日本に戻って大学院に通っていた時期もありましたが、途中で留学費用を賄える奨学金を得られたこともあって、院には戻らないことを決意。翌年の9月に正式に入学しました。多少の不安はありましたが、楽しみとかワクワクといった気持ちのほうが大きかったですね。今思えば音楽の道の大変さを自覚していなかっただけかもしれませんが。

バークリー音大=「ジャズを学ぶ学校」というイメージで入学しましたが、実際はジャズだけに留まらない幅広い授業が行われていました。それに加えて、年齢も国籍も違う学生たちと一緒に授業を受けていく中で、それまでの自分が気にしていた周りの目や、こうしなければいけないと思っていた考えから解放されたこともあり、やりたいことに次々と挑戦できました。
授業は希望していたジャズ作曲学科と興味のあった映画音楽学科の2つを専攻。実はこの2つを同時に履修するのは大変で、周りからも「大丈夫?」「中途半端になるよ」と心配されました。でもせっかくアメリカまで来たわけだし、この機会を逃すのはもったいない!それに、今はとにかくいろんなものに触れてみたい!と思い、ハードでしたがやり遂げ首席で卒業。同世代で同じ専攻を卒業したのはほんの数人でした。在学中は自分の作った曲が学外の賞を受賞するなど、ありがたい経験もたくさんできました。

仙台の街中の音を
ライブアンサンブルに組み込んで
作曲するという新たな試みに挑戦

卒業後は本格的にボストンで音楽活動を行うつもりだったのですが、新型コロナウイルスの流行により、急遽一時帰国せざるを得ない状況に。これから、というときにこのような状況になり不安でしたが、今年は縁あって仙台でさまざまな活動をさせていただくことができとてもありがたく思っています。
7月に開催した「秩父英里×仙台ジャズギルド Sound Map←2020→Sendai」では、仙台の街中にひそむさまざまな音をフィールドレコーディングして作曲するという新しい試みに挑戦。仙台駅に到着する新幹線内のアナウンスを取り入れてみたり、仙台七夕まつりでアーケード街を行き交う人々の声をそのまま使ったり…音楽とそれ以外のものを組み合わせて新しい音楽を作る、ということに興味があったので、夢が叶ったこと、それを地元のアーティストの方々と一緒に実現できたこともうれしかったです。そして、9月にはNHKの定禅寺ストリートジャズフェス特番で演奏を披露することもできました。

10月に行われた「第38回全日本大学女子駅伝」では、中継テーマ曲「Beyond the Moment」を担当させていただきました。地元・仙台で行われている大きな大会ということ、全国から選手が集まる華やかな舞台のテーマ曲ということで、オファーが来たときはうれしさと驚きでいっぱいでした。昨年の中継の映像を観たり、実際にコースに足を運んでみたりして、目で見た景色はもちろん、選手が今まで積み重ねてきた努力などの背景も想像しながら曲を作り上げていきました。
この曲の編集はマレーシアの友人にお願いしたのですが、本来であれば直接会って意見交換しながら完成させていくところを、リモートで行ったため時間を要しました。今までと違ったそういう苦労もあったので、来年以降も起用していただけるのがとてもありがたいです。全国、そして世界の方々に発信できることがうれしいですし、皆さんにもたくさん聴いていただきたいです。

C

人とのつながりを大切に
私らしい音楽を紡ぐ

高校卒業のタイミングで震災を経験し、東北大から院に進むときはバークリー音大に行く機会をいただき、卒業したタイミングでコロナ禍と、節目節目で今後を変えるような出来事があり、人生は何が起こるか分からないなとつくづく感じます。今後ボストンに戻るタイミングは未定ですが、仙台にいるうちにお披露目する場を設けたいなと。お客様の反応が直に分かるライブが大好きなので、この状況下ではありますが何らかの形で届けていけたらと思っています。
仙台にはさまざまな分野で大活躍している方がたくさんいて、私もそのような方々のように特定の場所に留まらず活動の場を広げていきたいと思いますし、いつかそういった方とのコラボもしてみたいです。

仙台の良いところは自然が街に溶け込んでいるところ。近くには温泉もあるし、山も川も海もある。その魅力を作曲で表現するなど、慣れ親しんだ地元にも音楽を通じて貢献したいと思っています。今後も特定の場所に留まらず活動の場を広げていきたいですね。コロナ禍が落ち着いてさまざまな場所を行き来できるようになったら、各地の人とつながることによって生まれた音楽をまた別の地の人にも届けていきたい。そして秩父英里の音楽の世界を確立していって、多くの人に私の作った音楽を楽しんでいただけたらうれしいなと思います。

E

【秩父英里さん Date fm出演予定】

RAD~Radio All Day~
(毎週月〜木曜 13:30〜15:50 ON AIR)
▶12/8㈫15:10頃〜ゲストとして生出演!

Hope for MIYAGI
(毎月第2日曜 ON AIR)
▶12/13㈰20:00~20:55 出演!

撮影協力:COFFEE&SESSION PABLO

「Jazz in パブロ」として1984年にオープン。東日本大震災でマスターが津波の犠牲になってから店は閉じられたままだったが、2017年12月、二人のクリエイターが「COFFEE & SESSION PABLO」として復活させた。店内の壁一面には迫力のある巨大スピーカーが佇む。

▶▶PABLOのInstagramはこちら

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※掲載の記事は2020年12月03日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。