宮城県美術館でカンディンスキー展
抽象画先駆者の画業を国内所蔵品でたどる

特別展「カンディンスキー 世界は鳴りひびく―日本のコレクションでたどる画業と反響―」が現在、宮城県美術館(仙台市青葉区川内元支倉)で開かれている。
抽象絵画の先駆者の一人として知られるロシア生まれの画家ワシリー・カンディンスキーの初期から晩年までの画業を、国内の美術館や個人が所蔵する作品でたどる同展。国内での大規模な回顧展は24年ぶりで、同館では初めてとなる。日本には明治末期以降、カンディンスキーの作品が少しずつもたらされ、現在では40年以上にわたる制作の歩みをある程度たどれるまでになったという。
展示は5章構成。初期の作品から年代を追って紹介する。第1章では、同館所蔵の「商人たちの到着」など、人物や風景、物語性を残す作品を展示。
カンディンスキーは、具体的な風景や物語を描かなくても、色や形そのものの力で人の心を動かせるのではないかと考え、試行錯誤を重ねていく。第2章では、版画や油彩作品を通して、その変化の過程を追うことができる。
第3章では、日本との関係に焦点を当て、萬鉄五郎や恩地孝四郎ら、カンディンスキーに影響を受けたと考えられる作家の作品も並べる。
第4章では、ドイツの造形学校「バウハウス」で教壇に立った時期を紹介。ポーラ美術館所蔵の「支え無し」など、円などの図形を使った幾何学的な構成へと作品が変化していく様子が見られる。
第5章では、パステル調の色彩や生き物を思わせる形などを取り入れた晩年の作品を紹介する。
開館時間は9時30分~17時(発券は16時30分まで)。観覧料は一般=1,300円ほか。月曜休館。10月28日まで。
※掲載の記事は2026年10月15日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。







