仙台市「デザインマンホールコンテスト」受賞作設置へ　応募335作品から2点

　「下水道デザインマンホールコンテスト」受賞デザインのマンホールふたが3月22日から1年間、仙台市内に設置される。

　下水道のPRとシティーセールスを目的に、2016（平成28）年度から地域の特色を生かしたデザインマンホールの設置に取り組んでいる仙台市。より多くの人に下水道に関心を持ってもらおうと、初めて一般公募のコンテストを企画した。

　昨年8月に募集を始めたが応募数が伸び悩み、締め切りまで10日を切って30点ほどにとどまっていた。その状況を知った市民や、学校からのまとまった応募もあり、最終的には小学生226点、中学生25点、高校生33点、一般51点、計335点が集まった。

　仙台市建設局、宮城県管工業協同組合などから成る仙台市下水道フェア実行委員会の審査を経て、最優秀賞1点、ジュニア賞1点、佳作10点を選出した。

　最優秀賞のデザインは伊達家の家紋「竹に雀（すずめ）」をモチーフに、三日月の前立てを付けたりりしい表情のスズメと市の花に指定されているハギの花をあしらった。定禅寺通のせんだいメディアテーク前に設置される。ジュニア賞のデザインは、食いしん坊な様子の愛らしい小スズメと共に仙台名物の牛たん、笹（ささ）かま、ずんだ餅をあしらい、竹で縁取った。設置場所は東二番丁・広瀬通交差点付近。

　市建設局経営企画課主幹兼庶務係長の千葉玲子さんは「さまざまなデザインが集まったが、何を描こうかと考えた時に下水道のことを思い浮かべてもらったと思う。市民の方にも、デザインがあることで普段見過ごされがちなマンホールや下水道に意識を向けてもらえたらうれしい」と話す。

※掲載の記事は2024年03月21日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。