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「杜の都」は「守の都」
世界一安全で安心な「防災環境都市」を目指して

防災環境都市・仙台とは

仙台市は、「杜の都・仙台」の豊かな環境に、東日本大震災の経験と教訓により高めてきた防災性を織り込んだ「防災環境都市づくり」を進めています。将来の災害や気候変動リスクなどの脅威に備えてインフラやエネルギー供給の防災性を高める「まちづくり」、地域で防災を支える「ひとづくり」などに取り組んでいるんです。

さまざまな施策に防災や環境配慮の視点を取り入れ、市民の生活、経済活動の安全・安心や快適性が高い水準で保たれている都市づくりのためにどんな取り組みをしているのか。今回は、その一部をご紹介します!

仙台ってどんなまち?

まずは、「仙台市」はどんなまちなのかデータから見ていきましょう!

暑すぎず、寒すぎず、過ごしやすい気候

政令指定都市の平均の真夏日+真冬日が59.5日というのに比べて、仙台市は23.8日と平均の半分以下!
このグラフから、仙台がいかに過ごしやすい気候風土なのかが分かりますね。

市のおよそ8割がみどり!みどり豊かなまち

「杜の都」の名の通り、至るところにみどりがあるのは知っているつもりでいましたが、市全体のおよそ8割がみどりに覆われているというのは衝撃的!

地震に強いインフラ整備

仙台市では、宮城県沖地震や東日本大震災の経験を踏まえ、計画的に耐震化を進めています。配管のほか、供給・処理施設等の耐震化や災害時の対応計画など、ハード・ソフト両面からの対策強化を図っているそう!

津波から命を守る多重防御

数百年に一度と言われる規模の津波にも安全・安心を確保する対策の一つの多重防御。万が一の事態にも対応できるよう、まちづくりをしているんですね。

データから、元々の環境による過ごしやすさだけでなく、もしものときに備えた環境整備が仙台市での住みやすさにつながっているのが見てとれますね!

防災環境都市・仙台は伊達政宗公のまちづくりがルーツ!?

はじまりは江戸時代のまちづくりから

舟運が主流だった江戸時代、伊達政宗公はあえて、河口から離れた水害リスクの低い広瀬川の河岸段丘の上に城下町をつくったそう。当時から、防災環境都市につながるまちづくりが考えられていたんですね。

屋敷林が「杜の都」の原風景

緑ゆたかな仙台(戦前の絵はがきより)

政宗公は、家臣たちの屋敷内には食料となる実のなる木を、隣との境には建材となる杉などの木を植え、自給自足と災害に備えた暮らしを推奨しました。また、仙台藩領の農村でも「居久根(いぐね)」と呼ばれる農家を取り囲む屋敷林が育成。城下全体を包むみどりは時を経て、明治に「森の都」、昭和のはじめ頃に「杜の都」と称されるようになりました。

震災からのみどりの復興 市民と共に育む海岸林

政宗公による植林がルーツとされる仙台の海岸林ですが、東日本大震災による津波でそのほとんどが失われました。仙台市では、防災性や生態系保全の役割もあるみどりの再生を目指し「ふるさとの杜再生プロジェクト」をスタート。市民と共に植樹・育樹の活動を続けています。

世界一安全で安心な「防災環境都市」を目指して

世界初!ドローンによる災害時の避難広報

仙台市ではドローンを活用して、災害時の津波避難広報や避難状況の把握のための仕組みを構築中!空中からの避難呼び掛けによって、助ける側の危険も避けられるのは画期的ですよね。

実現すれば、防災を目的としたドローンの自動運航としては世界初になるそう!本格運用開始に向け、実証実験や整備を行っているようです。

汚泥からバイオガス発電 CO₂削減と経済性を両立

南蒲生浄化センターでは汚泥からバイオガスを生成させ、民間事業者が発電に利用しエネルギーへ転換することで、温室効果ガス(CO₂)の削減と、ガス売却による経済性の両立を目指しています。

2016年から続く防災・環境を未来につなぐイベント 
「仙台防災未来フォーラム」開催!

「仙台防災未来フォーラム」は、東日本大震災の経験や教訓を未来の防災につなぐため、市民、団体、企業等の日頃の活動を発信し、防災を知る・考える場として、2015年の「第3回国連防災世界会議」をきっかけに、仙台市が継続して開催しています。

近年は、環境問題や水害などもテーマとし、子どもから大人まであらゆる年代の参加者が楽しみながら防災を学べるプログラムを実施!

今回は「杜の都の未来につなぐ わたしたちの防災・環境」をテーマに、防災環境都市づくりに関わる年齢や性別などを超えたさまざまな人や団体がそれぞれの活動や思いを発信していきます。

開催日時
2022年3月5日(土) 9:30~16:30

会場
仙台国際センター展示棟ほか
(地下鉄東西線「国際センター駅」下車)

仙台防災未来フォーラム2022ホームページ
https://sendai-resilience.jp/mirai-forum2022/

防災について、楽しみながら学べるなんて、とってもすてきなイベントですよね!
この機会にぜひ、仙台市の防災環境都市づくりの取り組みについて学びに訪れてみては。

いかがでしたか?
仙台市に長く住んでいても意外と知らないことも多いですよね。
仙台市の取り組みについてより詳しく知りたい方はコチラでチェックしてみてください!

※掲載の記事は2022年02月24日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。