仙台市博物館で特別展「仏画の力」
東北ゆかりの国宝・重文など90点

特別展「仏画の力−東北 珠玉の仏教絵画−」が現在、仙台市博物館(仙台市青葉区川内)で開かれている。
東北各地に伝わる仏教絵画(仏画)を紹介する同展。平和な世の実現や極楽往生など、人々が仏画に期待した「力」や、作品そのものが持つ芸術的な魅力、仏画を守り伝えてきた人々の力に着目し、国宝・重要文化財を含む約90点を展示する。
展示は、「輝きの力−経絵の世界」「教えを伝える絵画の力−釈迦(しゃか)と涅槃(ねはん)図」「浄土を求め、想い描く力−阿弥陀と浄土の光景」「祈願にこたえる力−密教の曼荼羅(まんだら)、諸尊を中心に」「人々を動かす力−神仏習合と庶民信仰」の5章で構成する。
第1章では、平安時代に奥州藤原氏の発願で作られた国宝「中尊寺経」などを紹介。紺色の紙に金銀の文字で書写し、経典の冒頭に絵を描いたもので、金銀の輝きとともに、制作にかけられた大きな財力や労力もうかがえる。
第3章では、阿弥陀如来が住む極楽浄土の様子や、阿弥陀如来が人々を迎えに来る姿を描いた仏画などを展示。当時の人々が極楽浄土をどう想像し、そこへ行きたいと願っていたのかが感じ取れる。
第5章では、人々を寺社への参詣に誘う絵画や、地獄・極楽を描いた作品を紹介する。東北地方の個人宅などで祭られてきた「まいりのほとけ」と呼ばれる仏画も展示。寺やお堂が建つ以前から個人の家で祭られていたと考えられ、東北ならではの作品群だという。
開館時間は9時〜16時45分(入館は16時15分まで)。月曜、11月4日休館。観覧料は、一般=1,300円、高校・大学生=1,000円、小・中学生=600円。11月8日まで。
※掲載の記事は2026年10月29日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。







