Sendai News

東北大、7万人追う乳がん検診研究継続へ支援募る 
成果を未来の女性に

 東北大の研究グループが現在、乳がん健診を通じて女性7万人以上を対象に20年間続けてきた大規模研究「J-START」の継続を図ろうと、啓発に努めるとともに支援を広く呼びかけている。

 乳がん検診は現在、40歳以上を対象にしたマンモグラフィーが基本となっているが、40代の女性や日本人・アジア人に多い「高濃度乳房」は乳腺の密度が高く、マンモグラフィーでは乳腺と腫瘍がどちらも白く映るため、しこりを見つけにくいことがある。この課題を受け、厚生労働省のプロジェクトとして2006(平成18)年にJ-STARTが始まった。これまで7万6196人が研究に参加している。

 研究を進める東北大大学院医学系研究科乳腺・内分泌外科学分野の原田成美准教授は「40代は、子育てや仕事において大きな役割を担う大切な時期。この世代の女性がより効果的で確かな乳がん検診を安心して受けられる環境づくりが不可欠と考えている」と話す。

 研究では40代の健康な女性を、マンモグラフィーのみのグループと超音波検査を加えるグループに分け、検診の有効性を比較している。これまでの調査解析から、超音波検査を加えたグループは進行乳がん(ステージ2以上)の累積罹患(りかん)率が約17%低かったことが分かった。

 最終的な目的である「超音波検査を加えることで乳がんによる死亡を減らせるか」を明らかにするには、さらに長期間にわたって同じ参加者を追跡する必要がある。公的研究費の削減や物価・郵送費の高騰などで研究費の確保が難しくなっていることから、研究グループはクラウドファンディングで寄付を募っている。

 第1目標額は1,500万円。募集は10月30日23時まで。

※掲載の記事は2026年10月02日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。