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仙台で観測史上初、3月に桜満開 緊急事態宣言下で花見イベントは軒並み中止

 仙台管区気象台が3月31日、仙台の桜(ソメイヨシノ)の満開を宣言した。同気象台が観測を始めた1953(昭和28)年以来、一番早い満開宣言となる。

 今年の開花は昨年と同じ3月28日で、平年より14日早かった。満開はこれまで最も早かった昨年よりもさらに3日早く、平年より16日早い観測となった。観測課担当者は「昨年同様に開花時期が早く、開花宣言後も気温が高く推移したためと考えられる」と話す。

 サトザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなど、早咲きの桜から遅咲きの桜まで、約750本48種類の桜が楽しめる太白区の三神峯公園(三神峯1)の開花状況は、現在5分咲き超え。太白区役所公園課の担当者は「昨日、おとといの暖かさでだいぶ開き、見頃も近いのでは」と話す。

 県内の桜の名所では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、毎年恒例の花見イベント中止を決定している。三神峯公園の「さくら祭り」、榴岡公園(宮城野区)の「桜まつり」、西公園(青葉区)の「櫻岡(さくらがおか)花見」など市内をはじめ、大河原町の「おおがわら桜まつり」、柴田町の「しばた桜まつり」、白石市の「白石城桜まつり」、涌谷町の「わくや桜まつり」などが軒並み中止となっている。

 独自の緊急事態宣言を発出している宮城県と仙台市。桜を見る際は長時間の滞留を避け、マスク着用や咳エチケット、手洗いや手指消毒、密集・密接を避けるなどの感染防止対策を呼び掛け、飲食を伴う花見の自粛を求めている。

※掲載の記事は2021年04月01日時点の情報となり、掲載内容によっては終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。